輸入壁紙を使ったリフォームのススメ！

国産の壁紙は、エンボス（織物調）柄や壁紙自体の厚みがあり、下地が多少荒れていても、不陸があまり目立たなくきれいに施工することができます。一方輸入壁紙は国産より厚みが薄く、フラットなデザインの壁紙多いので下地調整を丁寧に行わないと表面に下地の凹凸がそのまま表面に出てきてしまいます。

特に、壁紙張替えの場合は下地調整に手間がかかるので、あまりに下地が悪いときはプラスターボードを張り替えたほうが好ましい場合があります。

輸入壁紙は紙や不織布（フリース）生地なので、施工時には糊のはみ出しや汚れはすぐにふき取りましょう。フリース生地は伸縮性がほとんどないので慣れていない職人ですと、ジョイントがずれたり、施工後に隙間ができたりなどの不具合が生じます。

日本の建築業界では施工品質が第一の責任施工ですのでので輸入壁紙があまり普及しない原因ではないかと思います。

輸入壁紙は国産より材料費が高い上、上記のように手間をかけた丁寧な施工をしなくてはなりません。どうしても国産のビニール壁紙に比べると価格は高くなってしまいます。

ただ、それ以上の満足感や一度施工してしまえば10年前後張り替えなくてもいいですし、実際に施工した方の満足度は非常に高く費用以上の価値が存在します。

欧米では、壁紙リフォームはＤＩＹで張ることが主流になっています。よって輸入壁紙の殆どの製品が素人でも扱い安いように、肩幅よりちょっと大きい５２ｃｍ巾で１０m巻きの製品になっています。国産のクロスが９０センチで５０m巻きであるのに対し、輸入壁紙は、素人でも張りやすいサイズなのです。スピードと作業性を重視するプロからすると、ちょっと敬遠しがちになります。

近年、日本でもDIYがブームでお気に入りの壁紙を自分で張って楽しむ方が増えています。DIYではプロのように品質第一というよりは、自分の手で作り上げるというプロセスを楽しむことが主にあります。ですので、扱いやすさとデザインが豊富な輸入壁紙のほうがDIYに向いています。